がんの研究をする病院などに、お金を送って応援する人が増えています。22歳の男性がXに投稿した(書いた)ことで始まりました。
大学生の中山奏琉さんが、10月12日(日曜日)にがんで亡くなりました。10月14日(火曜日)に、中山さんのXアカウントは「グエー死んだンゴ」という言葉を投稿しました。これは中山さんが生きていたときに書いて、亡くなったあとに自動で出るようにした言葉でした。
この中山さんの言葉は、Xで有名になりました。がんの研究をする病院などにお金を送る人が現れました。お金を送る人たちは「香典(葬式のときに、家族などに渡すお金)」と言っています。
中山さんがいた「 北海道 がんセンター」のほか、公益財団法人がん研究会、NPO法人日本小児がん研究グループ、日本対がん協会、国立がん研究センター、大隅基礎科学創成財団など、いろいろなところにお金が集まりました。
横浜市の「大隅基礎科学創成財団」は、生物学の研究をする人などを応援しています。代表の大隅さんは「ネットの力を思い知った。基礎科学への関心が高まり、若い人に浸透(知ること)していったらうれしい」と話しました。
これはアルファサードが朝日新聞の記事をやさしい日本語に言い換えた記事です。
「グエー死んだンゴ」とは何ですか?
「グエー死んだンゴ」とは、日本語のネットスラングです。「ネットスラング」とは、インターネットのグループの中などで生まれる言葉のことです。
「グエー死んだンゴ」は、インターネットの掲示板「2ちゃんねる(今の5ちゃんねる)」で生まれた言葉です。だれかの言葉でつらい気持ちになったときなどに使います。
「グエー死んだンゴ」には「成仏してクレメンス」という別のネットスラングで返事をすることが多いです。10月14日(火曜日)の中山さんの投稿について、たくさんの人がXで「成仏してクレメンス」と書きました。
これはアルファサードで独自に調査・確認した解説です。