東京海洋大学と朝日新聞社のチームが、東京湾で「スナメリ」の大きな群れの映像を撮ることに成功しました。スナメリはイルカの仲間で、珍しい動物です。
チームは、 東京都 の羽田空港の近くの海で、スナメリが30頭ほどで泳いでいる様子を空の上から撮りました。東京湾の空の上は、多くの飛行機が通るので調査ができていませんでした。今回撮った映像は、専門的な研究から見ても、貴重な(珍しくて重要な)映像です。
スナメリは、1メートルから2メートルぐらいの大きさです。体には背びれや長いくちばしがなく、顔が丸いのが特徴です。日本では、本州から九州にかけての沿岸部(海岸のあたり)にいます。国際自然保護連合のレッドリストでは絶滅(地球からその生き物がいなくなること)する危険があると心配されています。東京湾にもスナメリがいることは知られていますが、どのぐらいの数がいるかや、詳しい生態(生活などの様子)などはよくわかっていません。
東京海洋大学の准教授の中村玄さんのチームは、朝日新聞社のヘリコプター「ゆめどり」に乗って、1月中旬にスナメリの調査を行いました。東京湾の全ての場所を調べることにしました。ヘリコプターから海を見て、スナメリの数を数えました。羽田空港から12キロほど離れた海の上で、30頭ほどのスナメリが集まっているのを見つけました。
スナメリたちは、体を動かしながら速いスピードで泳ぎ回ったり、数頭でじゃれあう(遊ぶ)ようにしながら泳いだりしていました。また、親子とみられるものや、ほかのスナメリに交尾をしようとするオスも見られました。
中村さんは「今回の調査で初めて(東京)湾全域をカバーする調査ができ、学術的にも非常に価値の高い映像が得られた。東京湾のスナメリの生態解明(生活の様子などがわかること)に向けた重要な手がかり(ヒント)になる」と話しました。
朝日新聞の記事をやさしい日本語に言い換えた記事です。